はじめに
表題の通り国試の勉強で聞かれることと病院実習中に聞かれることとのギャップを感じることがしばしばあった。僕の成績は学内で半分くらいだったので実習に関してそんなに心配していなかったのだが、度々「君、わかってなさすぎるよ」みたいな事を言われることがあった。僕でわからんかったらうちの学年の半分がアンポンタンになるのだが?正気か?もちろん学年の半分がアホなわけがない。なぜそんなことが起こるのか?理由は試験と現場の知識に差があるからだろう。そこで僕は、病院実習中に聞かれるが国試にでない事を当時を思い出しながらリスト化していくことにした。
概要
病院実習中に大事だが、国試にでない事
・解剖的知識(画像診断含む)
・病気を一言で説明する能力
・診断画像を解剖学的専門用語で説明する力
・コミュニケーション能力
・診療科、医局ごとの許容範囲
・SOFAの書き方
一つずつ説明していく。
解剖的知識(画像診断含む)
「学生さん、ここの部位何?わからんのヤバ」
煩いな、試験にでない事覚えるわけ無いやん。世の中にはこういった意地悪な先生もいます。
対策として「画像診断コンパクトナビ」が使えると思います。Ankiに突っ込んでぐるぐる回しましょう。
https://www.amazon.co.jp/画像診断コンパクトナビ―医学生・研修医必携-コンパクトナビシリース-百島-祐貴/dp/4871634698/ref=pd_bxgy_img_sccl_1/355-0028454-8867565?pd_rd_w=AIHtd&content-id=amzn1.sym.918446e7-72f4-48c7-a672-af3b6ace2b19&pf_rd_p=918446e7-72f4-48c7-a672-af3b6ace2b19&pf_rd_r=BBT4HJP3HH6YGE0TJT94&pd_rd_wg=DXovx&pd_rd_r=2d5c8e20-212c-4a77-8585-28d2dea5e3ef&pd_rd_i=4871634698&psc=1
病気を一言で説明する能力
指導医「学生さん、〜て病気知ってる?」
学生「あ、症状が〜、治療薬が〜の病気ですね(説明ではない)」
上記のやり取りで学生は病気を説明できてない。なお、病気の説明は何も知らない患者に説明できて通じるかを基準にかんがえてほしい。
なぜこんなことになってしまうかというと、QBは診断や治療法を聞く問題が多いので覚えるところが偏ってしまうということだ。
対策としてはmedu4テキストをAnkiに突っ込んで音読しまくることである。
病態や症候を適切な言葉を用いて説明する力
カンファで困った。
例えば大動脈瘤を説明するときは、「大動脈瘤があります」ではなく「大動脈基部から大動脈上行部に拡張があります」と答えないといけない、なぜなら「大動脈瘤」と答えると除外診断をせずに勝手に診断をつけたことになるからだ。診断はカンファで診断に至る根拠について述べたあと、他の先生から異論がない場合に初めて診断されるからだ。(ちなみに病態とか症状、徴候。所見、検査、診察、診断の言葉の意味って知ってる?知らなかったら調べよう。言葉の定義大事。)
対策は「画像診断コンパクトナビ」と「病気が見える」あと、医療専門用語集みたいな本を買って、自分なりに説明できる文章を作って置くことかな?それか研修医ようにカンファ説明のための教科書があれば買っておくのも可。
あいさつ、コミュニケーション不足による相互理解
一番難しくて重要。上の人には率先して挨拶するとか、先生が来なかったら電話かけるとか、先生に電話かけるときの内容の伝え方とか敬語とかばれない寝方とか
世の中には敬語でしかマウントを取れないさもしい根性の先生もいるので彼らに合わせて上げましょう。
電話
お仕事中失礼いたします。学生の〇〇です。
予定では本日、時間、場所で〇〇先生による講義があることになっているのですが先生の予定ではどの様になっているか確認してもらってよろしいですか?

敬語って練習しないと出ないですね。
僕の敬語は色々試して関西弁敬語に落ち着きました。
〜してはるんですか?みたいな言い方。
予めよく使われる敬語を見とくのもよし。
https://townwork.net/magazine/knowhow/manners/baito_manners/13309/#よく使う敬語30
あと人間関係キツイそうな先生(パワハラの噂があるような人)は先生がいる中でまず初めに元気よく挨拶して、常に前に乗り出してあなたの診療科に興味がありますという態度を出しましょう。看護師の手伝い(患者のベッド移動など)は言われる前に参加しましょう。運動部のノリ大事です。
メモは大事です。予定が変更になったり、患者の病状をメモしたり、先生の話を書いたり(フリでもおk、臨床で聞いたことなんかほぼ国試に出ません。どう思われるかが大事です)。
診療科、医局ごとの許容範囲
僕の例ですが、精神科は楽で週2回数時間だけでOKで先生も気さくな方が多かったが、耳鼻科は医局がピリピリしていて体育会の人が多かった。この場合、精神科と耳鼻科では立ち回りを変えなければいけません。わかりやすく言うと、週2回数時間で帰らせてくれる精神科で変なやる気を見せても指導医にうっとうしがられるし、耳鼻科で早く帰らせてほしい雰囲気を出すと、あいつはやる気のないヤバいやつといったレッテルをはられるわけです。
対策は運動部の人間関係に強い友達に頼るとか(僕は集団行動時は友達の真似して行動していました)、先輩や先に回ってる友達から情報を仕入れることです。自分も友達に情報提供出来るように、先生や医局の情報はメモして人に教えられるようにしましょう。
それと、仮に先生が他科や他人のディスりをしていても自分はつられて他科や他人のディスりはしちゃダメです。誰が見てるかわからないですからね。いい子でいましょう。
まとめ
実習で大事なことは研修でも大事ですから、整理も兼ねて書き出してみました。思いついたら更新するかもしれないです。
コメント
仮に先生が他科や他人のディスりをしていても自分はつられて他科や他人のディスりはしちゃダメです。誰が見てるかわからないですからね。いい子でいましょう。
ここ大事ですね。誰が見てるかわかんない。他人の評価って一瞬で変わってしまいますから